本城ほんじょう)” の例文
「——とりでの内部に異端者いたんしゃがあらわれましたので、本城ほんじょうにも変事へんじはないかどうか、あんじてけつけてまいりました。はやくおけください」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊賀いが上野うえのは旧藤堂とうどう侯の領分だが藩政の頃犯状はんじょうあきらかならず、去迚さりとて放還ほうかんも為し難き、俗に行悩ゆきなやみの咎人とがにんある時は、本城ほんじょう伊勢いせ安濃津あのつ差送さしおくるとごう
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
もっています。でも女王のりっぱな本城ほんじょうは、もっと北極のほうの、*スピッツベルゲンという島の上にあるのです。
菊池半助きくちはんすけの書面が、家康いえやす本城ほんじょう浜松へつくと同じ日にいくさになれた三河武士みかわぶしの用意もはやく、旗指物はたさしものをおしならべて、東海道を北へさして出陣した三千の軍兵ぐんぴょう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つねに、かれが気にしている秀吉ひでよしが、近ごろメキメキとはぶりをよくして、一きょ桑名くわな滝川たきがわおとし、軍をかえして北国ほっこくをつき、猛将もうしょう勝家かついえ本城ほんじょうきたしょうにせまって、くべからざる勢力をきずき
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)