“ほんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
本所46.7%
本城20.0%
本庄20.0%
本荘13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ええ、ええ、『本所ほんじょうに蚊がなくなれば大晦日おおみそか』と云うが、ここのはやぶなんだからなかなか本所どころじゃあない。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
伊賀いが上野うえのは旧藤堂とうどう侯の領分だが藩政の頃犯状はんじょうあきらかならず、去迚さりとて放還ほうかんも為し難き、俗に行悩ゆきなやみの咎人とがにんある時は、本城ほんじょう伊勢いせ安濃津あのつ差送さしおくるとごう
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
きんは両親がなかった。秋田の本庄ほんじょう近くの小砂川こさかわの生れだと云う事だけが記憶にあって、五ツ位の時に東京に貰われて、相沢の姓を名乗り、相沢家の娘としてそだった。
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
本荘ほんじょうに対する新荘も同じく追加開墾地である。その本荘が公田すなわち国の領地である時には荘と言わずにごうまたはという。新郷しんごう別保べっぽ新保しんぽなどは本郷ほんごう本保ほんぽに対する別符である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)