“ほんじよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
本所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にはかに千葉に行く事有りて、貫一は午後五時の本所ほんじよ発を期して車を飛せしに、咄嗟あなや、一歩の時を遅れて、二時間のちの次回を待つべき倒懸とうけんの難にへるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
本所ほんじよ深川ふかがは浅草辺あさくさへんの路地裏には今もつて三四十年まへ黙阿弥劇に見るまゝの陰惨不潔無智なる生活が残存ざんぞんして居る。
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
立出し頃は享保十六年十一月なりしが三吉は種々しゆ/″\工夫して本所ほんじよ柳原まちつき屋の權兵衞といふ者あり此者はかね知人しりびとなる故是をたのみて欺かばやと思ひ常盤橋御門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)