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本所
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ほんじょう
ふりがな文庫
“
本所
(
ほんじょう
)” の例文
浪島文治が
本所
(
ほんじょう
)
業平橋に居りましたゆえに人
綽名
(
あだな
)
して業平文治と申しましたとも云い、又男が
好
(
よ
)
いから業平文治と申したとも仰しゃる方があります。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ええ、ええ、『
本所
(
ほんじょう
)
に蚊がなくなれば
大晦日
(
おおみそか
)
』と云うが、ここのは
藪
(
やぶ
)
ッ
蚊
(
か
)
なんだからなかなか本所どころじゃあない。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
最初のうちは
本所
(
ほんじょう
)
四ツ目の大坂屋という店へ半月以上もつづけて来たが、その後ばったりと来なくなった。
半七捕物帳:30 あま酒売
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
万延元年六月の末頃から
本所
(
ほんじょう
)
の
竪川
(
たてかわ
)
通りを中心として、その附近にたくさんの白い蝶が群がって来た。
半七捕物帳:21 蝶合戦
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
其の頃の
落首
(
らくしゅ
)
に「
本所
(
ほんじょう
)
に過ぎたるものが二つあり津軽大名炭屋鹽原」と歌にまで
謡
(
うた
)
われまして、十万石のお大名様と一緒に
喩
(
たと
)
えられます位になる其の
起源
(
おこり
)
は、
僅
(
わず
)
かの
端銭
(
はしたぜに
)
から取立てまして
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
本所
(
ほんじょう
)
の方から出て来るおたきという若い夜鷹は、ふた晩ほど其の女にすれ違ったが、なんとも云えない一種の物すごさを感じて、その以来は自分のかせぎ場所を
換
(
か
)
える事にしたというのである。
半七捕物帳:43 柳原堤の女
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そうなると、ここに長居も出来ない。おまけに老人はこれから
本所
(
ほんじょう
)
の知人を尋ねると云うので、一緒に付いてゆくことも出来ない。残念ながら髪切りの話はここでひと先ず中止のほかは無かった。
半七捕物帳:62 歩兵の髪切り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“本所”の意味
《名詞》
本居。
荘園の本来の権利所有者。本家。
蔵人所。
(出典:Wiktionary)
“本所”の解説
本所(ほんじょ)は、日本荘園制の荘園領主である本家および領家のうち、荘務を行う権限、すなわち荘園の実効支配権を有した者をいう。
(出典:Wikipedia)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“本所”で始まる語句
本所相生町
本所竪川
本所小梅
本所林町
本所深川
本所南割下水
本所区
本所両国
本所絵図
本所界隈