本庄ほんじょう)” の例文
同じ汽車にて本庄ほんじょうまで行き、それより児玉こだま町を経て秩父に入る一路は児玉郡よりするものにて、東京より行かんにははなはだしくなるが如くなれども
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
きんは両親がなかった。秋田の本庄ほんじょう近くの小砂川こさかわの生れだと云う事だけが記憶にあって、五ツ位の時に東京に貰われて、相沢の姓を名乗り、相沢家の娘としてそだった。
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「これは人違いだ。本庄ほんじょう氏ではない」琵琶師に扮した一人が云った。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)