“変事”の読み方と例文
旧字:變事
読み方割合
へんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲二郎は、気が落ちつくのを待って立ち上ると、こんどはけ足でもって、山塞へとびこんだ。そしてこの変事へんじを知らせたのである。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
嵐の間におこり、嵐とともに去った変事へんじを聞き終って、弦之丞は驚きのあまり、しばらく愕然がくぜんとしていたが、やがて口のうちからただ一語。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
変事へんじの知らせがあったのは夜の九時半でしたが、かけつけて奥さんのみや子さんに聞いてみると、そのとき、女中は母親が病気で午後から千住の自宅へ出かけてまだ帰らず
妻に失恋した男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)