木高こだか)” の例文
馬込緑ヶ丘、このかどのヒマラヤ杉、來て見れば木高こだかくなりぬ。夜寒にもはとぼりをり。人や來て住みつきたらし、わがごとやこもり息づく。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
姫君はさう云ふ父母ちちははと一しよに、六の宮のほとりにある、木高こだか屋形やかたに住まつてゐた。六の宮の姫君と云ふのは、その土地の名前につたのだつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「昔見しきさの小河を今見ればいよよさやけくなりにけるかも」(巻三・三一六)、「妹として二人作りし吾が山斎しま木高こだかく繁くなりにけるかも」(巻三・四五二)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
妙高の白樺林木高こだかくもなるとは知らで君眠るらん
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
馬込緑ヶ丘、このかどのヒマラヤ杉、来て見れば木高こだかくなりぬ。夜寒にもはとぼりをり。人や来て住みつきたらし、わがごとやこもり息づく。
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
いもとして二人ふたりつくりし山斎しま木高こだかしげくなりにけるかも 〔巻三・四五二〕 大伴旅人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
生けらくは生くるにしかず朴の木も木高こだかく群れて花ひらくなり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
生けらくは生くるにしかず朴の木も木高こだかく群れて花ひらくなり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
火のごとや夏は木高こだかく咲きのぼるのうぜんかづらありと思はむ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
に搖れていよよ木高こだかき影見れば下枝しづえもふかく曳きにけるかな
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
に揺れていよよ木高こだかき影見れば下枝しづえもふかく曳きにけるかな
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)