トップ
>
木履
>
ぽくり
ふりがな文庫
“
木履
(
ぽくり
)” の例文
檐
(
のき
)
づたいに丞相の府内へ忍び込みましたが、その時には俳優が舞台で用いる付け髯を顔いっぱいに付けて、二尺あまりの高い
木履
(
ぽくり
)
を
穿
(
は
)
いていました。
中国怪奇小説集:13 輟耕録(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ときに、高い
木履
(
ぽくり
)
をはいて、藤の花を冠にさした乞食のような老人が、場所もあろうに、宴の中へ
突忽
(
とっこつ
)
として立ち
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其の頃「此の露で伽羅墨練らん
白
(
はく
)
牡丹」と云う句が有り「吉原の
奢
(
おごり
)
始めは笠に下駄」という川柳が有りますが、仙台侯は伽羅の
木履
(
ぽくり
)
を
穿
(
は
)
いて吉原へおはこびになり
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
紫地に白矢絣の飛んだ振袖を着て繻珍の帯を立矢の字に結び、鈴のついた墨塗の
木履
(
ぽくり
)
をはいてゐた。
天狗洞食客記
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
一人
(
ひとり
)
は
髮
(
かみ
)
の二三
寸
(
ずん
)
伸
(
の
)
びた
頭
(
あたま
)
を
剥
(
む
)
き
出
(
だ
)
して、
足
(
あし
)
には
草履
(
ざうり
)
を
穿
(
は
)
いてゐる。
今
(
いま
)
一人
(
ひとり
)
は
木
(
き
)
の
皮
(
かは
)
で
編
(
あ
)
んだ
帽
(
ばう
)
を
被
(
かぶ
)
つて、
足
(
あし
)
には
木履
(
ぽくり
)
を
穿
(
は
)
いてゐる。どちらも
痩
(
や
)
せて
身
(
み
)
すぼらしい
小男
(
こをとこ
)
で、
豐干
(
ぶかん
)
のやうな
大男
(
おほをとこ
)
ではない。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
塗
木履
(
ぽくり
)
を穿つ。
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
両掌に、赤と青の糸でかゞつた鞠を持つて、鈴のついた
木履
(
ぽくり
)
をはいてゐた。
肉桂樹
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
“木履”の意味
《名詞》
木製の履き物。
下駄。
ぽっくり。女児向けの下駄。
(出典:Wiktionary)
“木履(ぽっくり下駄)”の解説
ぽっくり下駄(ぽっくりげた)は下駄の一種である。ぽっくり、木履(ぼっくり)、こっぽり下駄、おこぼ、ぽっくりこ等々、呼称は地方や時代によって異なる。
(出典:Wikipedia)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
履
常用漢字
中学
部首:⼫
15画
“木履”で始まる語句
木履型