有餘年いうよねん)” の例文
新字:有余年
がたおそろしさはいなづまごとこゝろうちひらめわたつて、二十有餘年いうよねんあひだ奈何どうして自分じぶんこれらざりしか、らんとはざりしか。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
却説かくて甲州屋吉兵衞は廿有餘年いうよねんの其昔し東海道の藤川宿へ貧苦ひんくせまつてすてたる我が子に場所もあらうに白洲しらすにて再會さいくわいせんとは思ひきや夢かとばかりに思はれて後先も無く突然いきなり助命じよめいは願へど流石さすがにも久八ことは私しのせがれなりとも云出し兼さりとても又棄置すておくときは五逆の大罪遁るゝ道なし此身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)