會話はなし)” の例文
新字:会話
會話はなしれると、浪の音が急に高くなる。楠野君は俄かに思出したと云ツた樣に、一寸時計を出して見たが。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あいちやんは、『もなければ會話はなしもない書物ほんなんやくつだらうか?』とおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
客があると、自分は何時でも、父のそばに坐つて、會話はなしを聽いてゐた。話の模樣によつては、自分も時折口を出したりした。厭な子供だと嘸客がさう思つたであらう。今考へると冷汗が出る。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
あいちやんは、ねえさんとどてうへにもすわつかれ、そのうへることはなし、所在しよざいなさにれず、再三さいさんねえさんのんでる書物ほんのぞいてましたが、もなければ會話はなしもありませんでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)