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方図
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ほうず
ふりがな文庫
“
方図
(
ほうず
)” の例文
旧字:
方圖
志「今日は臥竜梅へ梅見に出かけましたが、梅見れば
方図
(
ほうず
)
がないという
譬
(
たとえ
)
の通り、
未
(
ま
)
だ
慊
(
あき
)
たらず、
御庭中
(
ごていちゅう
)
の
梅花
(
ばいか
)
を拝見いたしたく参りました」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いやいや
私
(
わし
)
は反対じゃ。すべて女という者は甘やかしたら
方図
(
ほうず
)
がない。増長して始末におえぬものじゃ」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
……ききゃア、この頃、平賀源内という大山師を
担
(
かつ
)
ぎ出して、妙に、しゃくったような真似ばかりするが、あんまり
方図
(
ほうず
)
もなくのさばると、いずれ、いい眼は見ねえぜ。
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
拭
(
ふ
)
きもしない。「早くお拭きなね」と母親は
叱
(
しか
)
ッた。「膝の上へ茶を
滴
(
こぼ
)
して、ぽかんと見てえる奴が有るもんか。
三歳児
(
みつご
)
じゃア有るまいし、意久地の無いにも
方図
(
ほうず
)
が有ッたもンだ」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
言わせておけば
方図
(
ほうず
)
もない、いったい貴様は何者だ、山崎譲の名を
騙
(
かた
)
って拙者共の部屋へ案内もなく推参する
不届者
(
ふとどきもの
)
、拙者共の知っている山崎は貴様のような
盲目
(
めくら
)
ではない、病人ではない
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
「全くあれは
方図
(
ほうず
)
のない利口ばかだ」
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
出来そこないの
冬瓜
(
とうがん
)
のような
方図
(
ほうず
)
もない顎をぶらさげ、
白痴
(
こけ
)
か薄のろかと思われるような間のびのした顔をしているくせに、感がいいというのか、どんな入りくんだアヤでも
顎十郎捕物帳:11 御代参の乗物
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「
方図
(
ほうず
)
のねえ馬鹿野郎だ」
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
図
常用漢字
小2
部首:⼞
7画
“方”で始まる語句
方
方々
方法
方向
方角
方丈
方面
方便
方寸
方嚮