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まかふしぎ
ふりがな文庫
“
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)” の例文
答「……権力。そうです。権力欲とは何なのか。
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
な魅力をもって人間どもを
操
(
あやつ
)
り世を動かす恐ろしいものに相違ございません」
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
途方もない
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
な言葉で自分の狂った考えを言い表わして、それに対する相手の返答だけを聞くといった風な、奇妙な会話を交わしたりした。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
お辰かと珠運も
抱
(
だき
)
しめて
額
(
ひたい
)
に唇。彫像が動いたのやら、女が来たのやら、
問
(
とわ
)
ば
拙
(
つたな
)
く語らば遅し。
玄
(
げん
)
の
又
(
また
)
玄
(
げん
)
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「ここに小さな壺がある。が、普通の壺ではない。
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
の仙人壺だ。そうして俺は仙人だ、嘘だと思うなら見ているがいい。この壺の中へ飛び込んで見せる」
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あまりにムクムクと膨れてきたので、破れたベビー服は
涎
(
よだれ
)
かけのように、申し訳にその首のあたりにぶら下っていた。こうして現れた
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
なる赤ン坊の
大入道
(
おおにゅうどう
)
!
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
主観というのは、一念三千の
謂
(
い
)
いである。客観というのは諸法実相の謂いである。もろもろの法は
千変万化
(
せんぺんばんか
)
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
である。これを描写しようとしても容易ではない。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
情合
(
じょうあい
)
と当惑とが半々にまじったような微笑をちらりと浮べ、これは
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
なことだからうっかりした事は言えぬとでもいったふうに、声を低めるのが常だったそうである。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
これも、あのインド人だけが知っている、
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
の
妖術
(
ようじゅつ
)
なのでしょうか。
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
思ひもかけぬわが知らぬ大きなるキヤベツがわが前に居る
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「おおよ! てめえのような
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
な爺イに下郎仕えするくらいなら、木の根を食っても、千早へ行く! いやおれはとっくに千早の一兵でいるつもりなんだよ」
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
識
(
し
)
っている人にとっては、これ又奇怪な事件であることに、この迷宮事件が後になって、例の
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
な「赤外線男」事件を
解
(
と
)
く一つの重大なる鍵の役目を演じたことを思えば
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
摩訶不思議
(
まかふしぎ
)
正覚坊の
燦
(
きら
)
らなるかくしどころのここのかなしさ
真珠抄
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
摩
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
訶
漢検1級
部首:⾔
12画
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
議
常用漢字
小4
部首:⾔
20画
“摩訶不”で始まる語句
摩訶不可思議