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捨身
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しゃしん
ふりがな文庫
“
捨身
(
しゃしん
)” の例文
私心我慾、小功の争いなど、
穢
(
きたな
)
き
戦
(
いくさ
)
すな。勝たば、
天
(
あま
)
が
下
(
した
)
のため、
捨身
(
しゃしん
)
奉公、負くるも、天が下、恥なき
武士
(
もののふ
)
の死に方せよや
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
捨身
(
しゃしん
)
菩薩がもとの鳥の形に身をなして、空をお飛びになるときは、
一揚
(
いちよう
)
というて、一はばたきに、六千
由旬
(
ゆじゅん
)
を行きなさる。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
現世の
昏迷
(
こんめい
)
に身を投じ、救いも解決もなく、ただ不安に身を
横
(
よこた
)
えられたその
捨身
(
しゃしん
)
故にこそ菩薩として仰がるるのである。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
あはれ、殊勝な法師や、
捨身
(
しゃしん
)
の
水行
(
すいぎょう
)
を
修
(
しゅ
)
すると思へば、
蘆
(
あし
)
の
折伏
(
おれふ
)
す
枯草
(
かれくさ
)
の中に
籠
(
かご
)
を
一個
(
ひとつ
)
差置
(
さしお
)
いた。が、
鯉
(
こい
)
を
遁
(
にが
)
した
畚
(
びく
)
でもなく、草を
刈
(
か
)
る
代
(
しろ
)
でもない。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
即
(
すなわ
)
ち
化身
(
けしん
)
の所作である。化身とは
捨身
(
しゃしん
)
である。苦痛にちがいない。慈悲の根底にある無限の忍耐、云わば人生を耐えに耐えたあげく、ふとあの微笑が湧くのかもしれぬ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
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私にはそれが
復讐
(
ふくしゅう
)
の息吹のごとくにも思われ、また荒々しい
捨身
(
しゃしん
)
への
示唆
(
しさ
)
のごとくにもみえた。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
“捨身”の意味
《名詞》
供養、布施のため自分の肉体を捧げること。
出家すること。
命を絶つこと。
(出典:Wiktionary)
“捨身”の解説
捨身(しゃしん)とは、自らの肉体ないし財産を布施することである。
(出典:Wikipedia)
捨
常用漢字
小6
部首:⼿
11画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“捨身”で始まる語句
捨身菩薩
捨身成仏
捨身処
捨身不退
捨身惜花思