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按察
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あぜち
ふりがな文庫
“
按察
(
あぜち
)” の例文
中がらすの障子のうちには今樣の
按察
(
あぜち
)
の後室が珠數をつまぐつて、
冠
(
かぶ
)
つ切りの若紫も立出るやと思はるゝ、その一ツ構へが大黒屋の寮なり。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
法皇の近臣三十余名の官職を
剥
(
は
)
ぎとり、
前
(
さきの
)
関白基房をはじめ、
藤大納言実国
(
とうだいなごんさねくに
)
や
按察
(
あぜち
)
大納言
父子
(
おやこ
)
など、次々に都から追い出して、遠国へ流してしまった。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
按察
(
あぜち
)
大納言
資賢
(
すけかた
)
の御子息、
右馬頭資時
(
うまのかみすけとき
)
一人を供にして、いずくともなく、そっと御所を忍び出られた。誰一人としてこのことに気づいた者はいなかった。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
中がらすの障子のうちには
今様
(
いまやう
)
の
按察
(
あぜち
)
の
後室
(
こうしつ
)
が
珠数
(
じゆず
)
をつまぐつて、
冠
(
かぶ
)
つ
切
(
き
)
りの
若紫
(
わかむらさき
)
も
立出
(
たちいづ
)
るやと思はるる、その一ト
搆
(
かま
)
へが大黒屋の寮なり。
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
俄に南へいそいだ御車には、万里小路藤房、
季房
(
すえふさ
)
、
源中納言
(
げんちゅうなごん
)
北畠具行、六条ノ少将
千種忠顕
(
ちぐさただあき
)
、
按察
(
あぜち
)
ノ大納言
公敏
(
きんとし
)
たちの諸公卿、ほか随身をいれても、わずか二十名前後。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
中
(
なか
)
がらすの
障子
(
しようじ
)
のうちには
今樣
(
いまやう
)
の
按察
(
あぜち
)
の
後室
(
こうしつ
)
が
珠數
(
じゆず
)
をつまぐつて、
冠
(
かぶ
)
つ
切
(
き
)
りの
若紫
(
わかむらさき
)
も
立出
(
たちいづ
)
るやと
思
(
おも
)
はるゝ、その一ツ
搆
(
かま
)
へが
大黒屋
(
だいこくや
)
の
寮
(
りよう
)
なり。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
按
漢検準1級
部首:⼿
9画
察
常用漢字
小4
部首:⼧
14画
“按察”で始まる語句
按察使
按察使大納言資賢
按察使大納言
按察大納言資賢