指置さしおき)” の例文
指置さしおき下女の菊と不義ふぎをなしつひ情死しんぢうとまでのさわぎなり夫故それゆゑ平常つね/″\お熊となかわる家内かないをさまらずと云ひければ又七是を聞き是は思ひもよらぬ事を仰せらるゝもの哉今宵こよひ菊が何故か刄物はもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何歳に相成やとたづねらるゝに市郎左衞門平伏へいふくして六十五歳に相成候と申立ければ夫程それほどの老人と云殊に女の身なるに何故なにゆゑにん指置さしおきしやとあるに市郎左衞門其儀は同居仕つるやうに申候へ共私し店の儀は大勢おほぜいとまきやく入込いりこみさわしき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)