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拜承
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うけたまは
撰び
結納のお
取交も致さんと言れて忠兵衞
胸撫下し夫
拜承り
安堵しました實は
云々若旦那に誓つて置し事なれば
設し御
承知のない時は
如何爲んと
腹の中で一方
成ず心配を
打聞く忠兵衞
渡りに船とて大いに喜び
拜承りたるお身の上一人娘を
休むる其の爲に明日は花見に
行可ければ必ず
惡くな思ひ給ひそと
和郎よりして言て呉て
流石孝子の
解安く答へにければ忠兵衞も
夫拜承り何より安心
斯と申さば御兩親も
嘸お喜び
爲る可し夫では明日お
辨當の支度も致せばお
供には店の和吉を