ぶた)” の例文
倒れる処を其の者の抜きました長物ながもの刀背打むねうちに二ツ三ツちましたが、七人力ある人にぶたれたのですからたまりません
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ぶたるゝ程憎まれてこそ誓文せいもんかけて移り気ならぬ真実をと早速の鸚鵡おうむ返し、流石さすが可笑おかしくお辰笑いかけて、身を縮め声低く、この手を。離さぬが悪いか。ハイ。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それから又坂ア下って又登って向山までにゃア向うの奴は逃げて仕舞うからぶたれ損で、此の体にきず出来でかしたら貴方其の創を癒す事は出来ねえだろうが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)