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懸崕
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けんがい
ふりがな文庫
“
懸崕
(
けんがい
)” の例文
不図
(
ふと
)
気
(
き
)
がついて
見
(
み
)
ると、
下方
(
した
)
を
流
(
なが
)
るる
渓流
(
たにがわ
)
の
上手
(
かみて
)
は十
間
(
けん
)
余
(
あま
)
りの
懸崕
(
けんがい
)
になって
居
(
お
)
り、そこに
巾
(
はば
)
さが二三
間
(
けん
)
ぐらいの
大
(
おお
)
きな
瀑布
(
たき
)
が、ゴーッとばかりすさまじい
音
(
おと
)
を
立
(
た
)
てて
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
禿山
(
はげやま
)
で、
頂
(
いただき
)
には樹木も無い。草花が所々
懸崕
(
けんがい
)
の端に咲いてゐる。私の傍には二人の
小兒
(
こども
)
が居た。
夢
(旧字旧仮名)
/
吉江喬松
、
吉江孤雁
(著)
門前の小径は
忽
(
たちまち
)
にして
懸崕
(
けんがい
)
の
頂
(
いただき
)
に達し
紐
(
ひも
)
の如く分れて南北に下れり。崕下に人家あり。鶯谷は即このあたりをいふなるべし。さるにても南畝が
遷喬楼
(
せんきょうろう
)
の旧址はいづこならむ。
礫川徜徉記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
懸
常用漢字
中学
部首:⼼
20画
崕
漢検準1級
部首:⼭
11画
“懸”で始まる語句
懸
懸念
懸想
懸隔
懸崖
懸合
懸命
懸引
懸物
懸値