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情人
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じょうじん
ふりがな文庫
“
情人
(
じょうじん
)” の例文
対手
(
さき
)
は
懺悔
(
ざんげ
)
をしたんですが、身分を思うから名は言いますまい。……貴婦人は十八九で、もう六七人
情人
(
じょうじん
)
がありました。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
春江の客や
情人
(
じょうじん
)
の探索が、
虱
(
しらみ
)
つぶしに調べられて行った。岡安巳太郎や、岩田の京ぼんも、調べられた一人だった。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
すると、青葉の間に壮い男の顔があって、じっと女の顔を見つめた。それは、その女のもとの
情人
(
じょうじん
)
で、先年病死した男の顔であった。女はびっくりして倒れようとした。
男の顔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
啜
(
すす
)
り
上
(
あ
)
げるようにして早口に物を云う。訴えるような、
口説
(
くど
)
くような、
詫
(
わび
)
を入れるような、
情人
(
じょうじん
)
の死を悲しむような——とうてい普通の
驚愕
(
きょうがく
)
の場合に出る、鋭くって短い
感投詞
(
かんとうし
)
の調子ではない。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それから彼女には
情人
(
じょうじん
)
だろう。」
彼 第二
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
鈴江は春江を殺しただけではなく、春江の
情人
(
じょうじん
)
たる岡安を完全に手に入れ、岡安も春江のことなどを忘れてしまったかのように鈴江と
喃々喋々
(
なんなんちょうちょう
)
の態度をとった。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
桃枝は学士の
内妻
(
ないさい
)
に等しい
情人
(
じょうじん
)
だった。彼は手紙を
畳
(
たた
)
むと、ポケットへねじこんだ。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鈴江は自分の
惚
(
ほ
)
れている岡安と
情人
(
じょうじん
)
たる春江とのよい仲に
極度
(
きょくど
)
の
嫉妬
(
しっと
)
をおこし、二人の
逢瀬
(
おうせ
)
が
度々
(
たびたび
)
屋根裏の物置で行われているのを知ったもので、とうとうたまりかねて、春江を殺す決心をした。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“情人”の意味
《名詞》
情人 (じょうじん, じょうにん)
意中の人、恋人。
情夫。情婦。
(出典:Wiktionary)
情
常用漢字
小5
部首:⼼
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“情”で始まる語句
情
情夫
情婦
情誼
情緒
情事
情合
情景
情死
情無