“感投詞”の読み方と例文
読み方割合
かんとうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入口であらねえはんという感投詞かんとうしを用いたものもあったが、それはただの一遍に過ぎなかった。それも廊下のはじ洋傘こうもりを置いて室の中へ入るや否や急に消えたように静かになった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すすげるようにして早口に物を云う。訴えるような、口説くどくような、わびを入れるような、情人じょうじんの死を悲しむような——とうてい普通の驚愕きょうがくの場合に出る、鋭くって短い感投詞かんとうしの調子ではない。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お延は弱い感投詞かんとうしをむしろさみしそうに投げた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)