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『男の顔』
ふりがな文庫
『
男の顔
(
おとこのかお
)
』
季節は何時であったか聞きもらしたが、市ヶ谷八幡の境内で、壮い男と女が話していた。話しながら女の方は、見るともなしに顔をあげて、頭の上になった銀杏の枝葉を見た。すると、青葉の間に壮い男の顔があって、じっと女の顔を見つめた。それは、その女のもと …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
情人
(
じょうじん
)
谷
(
や
)
何時
(
いつ
)
八幡
(
はちまん
)
境内
(
けいだい
)
壮
(
わか
)
市
(
いち
)
銀杏
(
いちょう
)