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悪日
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あくび
ふりがな文庫
“
悪日
(
あくび
)” の例文
旧字:
惡日
二月九日は東北ではヤサラと称して、八つの皿に
濁酒
(
にごりざけ
)
などを
注
(
つ
)
いで神を祭る日であり、あるいはまたこの日を女の
悪日
(
あくび
)
という処もある。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
通していないんだから、くたくたのひょろひょろ、棒鼻にもたれてようやく立っているというばかり、ひでえ
悪日
(
あくび
)
もあるもンだ
顎十郎捕物帳:17 初春狸合戦
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
さすがそんな時だけは、ドック内も一瞬シュンとなって「今日は
悪日
(
あくび
)
だぜ、気をつけろ」などと云いあうが、一時間もたつと忘れてしまう。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一夜のうちにこれほどの失敗が重なったのは、彼等に取ってよくよくの
悪日
(
あくび
)
とも云うべきであった。
半七捕物帳:69 白蝶怪
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こうと知ったら、定めし
白髪
(
しらが
)
を
引挘
(
ひきむし
)
って、頭を壁へ打付けて、おれを産んだ日を
悪日
(
あくび
)
と
咒
(
のろ
)
って、人の子を苦しめに、戦争なんぞを発明した此世界をさぞ
罵
(
ののし
)
る
事
(
こッ
)
たろうなア!
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
▼ もっと見る
越えるどころか、多市は倒れるし路銀は
掏
(
す
)
られるような始末。どうやら
悪日
(
あくび
)
に立ってきたかもしれませぬ
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて廓の
颶風
(
はやて
)
がここへ舞い込んで来て、それからいろいろの渦を巻き起すことはありありと眼に見えているので、お時は毎朝の空を眺めて、きょうが其の破滅の
悪日
(
あくび
)
ではないかと
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
鬼六としては
悪日
(
あくび
)
だった。不始末の上にも、このお叱りである。
倉皇
(
そうこう
)
として、彼は退きさがって行った。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そもそも
今日
(
きょう
)
は
竹童
(
ちくどう
)
にとっていかなる
悪日
(
あくび
)
か、ベソをかくことばかり突発する日だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
吉岡家にとって、きょうはなんという
悪日
(
あくび
)
か。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“悪”で始まる語句
悪
悪戯
悪口
悪寒
悪魔
悪辣
悪漢
悪罵
悪戯者
悪業