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恐々
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こわ/″\
ふりがな文庫
“
恐々
(
こわ/″\
)” の例文
「ソンナニ
恐々
(
こわ/″\
)
拭カナイデ、モット手ニカヲ入レテシッカリト。ア、オ爺チャン左ガ駄目ナノネ、右ノ手デ一生懸命キュー/\ト
擦
(
こす
)
ッテヨ」
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と
恐々
(
こわ/″\
)
熊の脊中を撫でて見ますと、いかにも
温順
(
おとな
)
しくジッとして居りますから、思い切って熊の脊中へ
確
(
しっ
)
かり取付き、一生懸命神々を念じながら目を
瞑
(
ねむ
)
って居りますと
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それで、
恐々
(
こわ/″\
)
側に寄って見ると、彼女は
退
(
の
)
け
反
(
ぞ
)
るように驚いた。重明は死んでいたのだった。
黄鳥の嘆き:——二川家殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
兎唇
(
みつくち
)
になってから段々声の出し方が臆病になり、
恐々
(
こわ/″\
)
しゃべる習慣がついて来たので、全く安心しきっている今の場合でも、どうかすると
蚊
(
か
)
の啼くような
微
(
かす
)
かな声になる。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
麹屋の亭主は大勢の人を頼んで
恐々
(
こわ/″\
)
ながら交遊庵に参ったのは丁度
夜
(
よ
)
の
暁方
(
あけがた
)
、参って見ると戸が半ば明いて居ります、何事か分りません、小座敷には
酒
(
さけ
)
肴
(
さかな
)
が
散
(
ちら
)
かって居り
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
恐々
(
こわ/″\
)
中さ
這入
(
へえ
)
って見ると旦那さアが書斎の籐椅子に腰さ掛けて眠っているでねえか。あれまア、こんな所で
転寝
(
うたゝね
)
さして、風邪引くでねえかと
傍
(
そば
)
さ寄ると、
俺
(
おら
)
もう少しで腰さ抜かす所だったゞ。
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
まさかの時の用心にと思って短かいのを一本差して、
恐々
(
こわ/″\
)
藤屋七兵衞の宅へ帰って来まして
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恐
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
々
3画
“恐”で始まる語句
恐
恐怖
恐懼
恐入
恐縮
恐慌
恐悦
恐喝
恐惶
恐多