怪人かいじん)” の例文
考えていたような恐ろしい顔も、みにくい顔もあらわれてはこずに、男の顔はかき消え、くびなしの怪人かいじんがそこにつっ立っていた。
と、小文治が乗りつけてみると、ひとりの怪人かいじん、蔦之助をみふせて鋭利えいりな短刀をその胸板むないたきとおそうとしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕が何にも知らないで眠っているとき、僕の枕許に近づいてこのあやしい手紙をおいて行く怪人かいじん——その怪人の姿を想像して僕は戦慄せんりつを禁ずることができなかった。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
雷火らいか炸裂さくれつは、詭計きけいでもなんでもない。怪人かいじん呂宋兵衛るそんべえが、ふところにめておいた一かい強薬ごうやくを、祭壇さいだんに燃えのこっていたろうそくへ投げつけたのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この物語のはじめに出没しゅつぼつした覆面ふくめん怪人かいじんガスコであった。またギンネコ号の艇長スコールだと名乗って、テッド博士座乗ざじょうのロケット第一号のなかへ変装してやってきた怪漢だった。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
おもわず足をみとどめて、ギョロッと両眼をふり向けたのは、蛮衣ばんいに十字の念珠ねんじゅくびにかけた怪人かいじん、まさしく、これぞ、正真正銘しょうしんしょうめい和田呂宋兵衛わだるそんべえその者だ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その怪人かいじんは、道彦と同じようなことを、自分からいった。彼の話すところによれば、氷河期にとじこめられた人間だというのだ。道彦は目をみはった。そして、あらためて、怪人の顔をみなおした。
氷河期の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
何者であろうか、その怪人かいじんは?
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
現われた怪人かいじん
氷河期の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
深夜しんや怪人かいじん
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
怪船かいせん怪人かいじん
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
怪人かいじんあらわれる
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)