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御不沙汰
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ごぶさた
ふりがな文庫
“
御不沙汰
(
ごぶさた
)” の例文
最近も、私を、作者を訪ねて見えた、学校を出たばかりの若い人が、一月ばかり、つい
御不沙汰
(
ごぶさた
)
、と手軽い処が、南洋の島々を渡って来た。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(前略)一昨々年春以来他へ転居候為め、御書面昨日
漸
(
やうや
)
く落手致し候次第、その後の
御不沙汰
(
ごぶさた
)
何とも申訳
無之
(
これなく
)
候。
新らしき祖先
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
「とうに伺うはずだったけれども、少し旅行していたものだから
御不沙汰
(
ごぶさた
)
をして済みませんって」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
誠に
御不沙汰
(
ごぶさた
)
いたします。
漸
(
ようや
)
く涼しくなり候まま、近日御伺いいたします。九月十三日、鶴所。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
時間
(
じかん
)
の
都合
(
つがふ
)
で、
今日
(
けふ
)
はこちらへは
御不沙汰
(
ごぶさた
)
らしい。が、この
川
(
かは
)
を
向
(
むか
)
うへ
渡
(
わた
)
つて、
大
(
おほき
)
な
材木堀
(
ざいもくぼり
)
を
一
(
ひと
)
つ
越
(
こ
)
せば、
淨心寺
(
じやうしんじ
)
——
靈巖寺
(
れいがんじ
)
の
巨刹
(
きよさつ
)
名山
(
めいざん
)
がある。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
……いや、家内安全の
祈祷
(
きとう
)
は身勝手、
御不沙汰
(
ごぶさた
)
の御機嫌うかがいにおまいりしながら、
愚痴
(
ぐち
)
を云ってちゃ境内で相済まない。……さあ、そろそろ帰ろう。(立ちかける。)
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「やア、お
珍
(
めづら
)
しい。
何
(
ど
)
うも、しばらく、
何
(
なん
)
とも
御不沙汰
(
ごぶさた
)
、
大將
(
たいしやう
)
何
(
ど
)
うです、
御景氣
(
ごけいき
)
は。」
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
沙
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
汰
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“御不”で始まる語句
御不自由
御不愍
御不憫
御不便
御不浄
御不審
御不興
御不予
御不在
御不服