トップ
>
後髪
>
うしろがみ
ふりがな文庫
“
後髪
(
うしろがみ
)” の例文
しかしいざこうときめてしまってみると、たちきれぬ
未練
(
みれん
)
がむくむくと頭をもたげてまいりまして、わたしの
後髪
(
うしろがみ
)
を力づよくひくのでありました。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
いまだ左程に疲れもやらぬ
正午下
(
ひるさが
)
りの頃ほひより足の運び俄かに重くなりて、
後髪
(
うしろがみ
)
引かるゝ心地しつ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
お島はとぼとぼと構内を出て来たが、やっぱり
後髪
(
うしろがみ
)
を
引
(
ひか
)
るるような未練が残っていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
而もなほありあまる愛着と未練と淫情と臆病とに
後髪
(
うしろがみ
)
を絶えず曳かれつつ蹌踉として進むに進めぬ
惨
(
みじ
)
めさ。苦しみ抜いた、私は全く苦しみ抜いた。さうして漸く今在る処まで行き着いた。
愛の詩集:02 愛の詩集のはじめに
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
而もなほありあまる愛着と未練と淫情と臆病とに
後髪
(
うしろがみ
)
を絶えず曳かれつつ蹌踉として進むに進めぬ
惨
(
みじ
)
めさ。苦しみ抜いた、私は全く苦しみ抜いた。さうして漸く今在る処まで行き着いた。
愛の詩集:03 愛の詩集
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
▼ もっと見る
思ひ
止
(
と
)
まるべくもあらずとて、人々の
諫
(
いさ
)
むるを聞かず、叔母と乳母とに小児を托して引かるゝ
後髪
(
うしろがみ
)
を
切払
(
きりはら
)
ひ、書生と下女とに送られて
新橋
(
しんばし
)
に至り、発車を待つ間にも
児
(
じ
)
は
如何
(
いか
)
になし居るやらんと
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
その
後
(
ご
)
芳野へお移りになって外国航海と相成りしに
後髪
(
うしろがみ
)
をひかれる気はいたすものゝ、堂々たる軍人にして
一婦人
(
いっぷじん
)
の為に
肘
(
ひじ
)
をひかるゝは同僚の手前も面目なしとあって、綺麗に
別盃
(
べっぱい
)
をお汲みなされ
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なんだか
後髪
(
うしろがみ
)
をひかれる思いで帰って来た。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
境は
後髪
(
うしろがみ
)
を取って引かれた。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
髪
常用漢字
中学
部首:⾽
14画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世