“うしろがみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
後髪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
而もなほありあまる愛着と未練と淫情と臆病とに後髪うしろがみを絶えず曳かれつつ蹌踉として進むに進めぬみじめさ。苦しみ抜いた、私は全く苦しみ抜いた。さうして漸く今在る処まで行き着いた。
而もなほありあまる愛着と未練と淫情と臆病とに後髪うしろがみを絶えず曳かれつつ蹌踉として進むに進めぬみじめさ。苦しみ抜いた、私は全く苦しみ抜いた。さうして漸く今在る処まで行き着いた。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
思ひまるべくもあらずとて、人々のいさむるを聞かず、叔母と乳母とに小児を托して引かるゝ後髪うしろがみ切払きりはらひ、書生と下女とに送られて新橋しんばしに至り、発車を待つ間にも如何いかになし居るやらんと
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)