引抱ひつかゝ)” の例文
むねこたへた、爾時そのとき物凄ものすご聲音こわねそろへて、わあといつた、わあといつてわらひつけたなんともたのみない、たとへやうのないこゑが、天窓あたまからわたし引抱ひつかゝへたやうにおもつた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さてまたお政は手早く重代ぢうだい具足櫃ぐそくびつ脊負せおひ差替さしがへの大小を引抱ひつかゝへ用意の金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)