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帶刀
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たいたう
ふりがな文庫
“
帶刀
(
たいたう
)” の例文
新字:
帯刀
奈良屋三郎兵衞は五十五六、江戸の大町人で、
苗字
(
めうじ
)
帶刀
(
たいたう
)
を許されて居るといふにしては、
好々爺
(
かう/\や
)
といふ感じのする仁體でした。
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
も
分與
(
わけあた
)
へし所
數月
(
すげつ
)
無實
(
むじつ
)
の罪にて入
牢
(
らう
)
致し居し段
不便
(
ふびん
)
に
思召
(
おぼしめさ
)
れ且つ至孝の者に付
苗字
(
めうじ
)
帶刀
(
たいたう
)
差許
(
さしゆる
)
す樣領主へ仰付らる之に
依
(
よつ
)
て村役の儀は前々之通り心得べし
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
秤座役人は
苗字
(
めうじ
)
帶刀
(
たいたう
)
を許され、
僅少
(
きんせう
)
乍
(
なが
)
ら幕府の手當を受け、相當の見識も持つて居りますが、斯うなると町方の御用聞に
縋
(
すが
)
る外はありません。
銭形平次捕物控:146 秤座政談
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
斯の如く
賞罰
(
しやうばつ
)
夫々仰せ付られ其日の
廳
(
ちやう
)
は
果
(
はて
)
にける之より傳吉夫婦は
晴天白日
(
せいてんはくじつ
)
の身となりしのみか
領主
(
りやうしゆ
)
より
帶刀
(
たいたう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「十二
社
(
そう
)
の近所に、
楢井
(
ならゐ
)
山左衞門といふ大名主があるが、
苗字
(
めうじ
)
帶刀
(
たいたう
)
まで許された
家柄
(
いへがら
)
で、主人の山左衞門は三月ばかり前にポツクリ亡くなつた——」
銭形平次捕物控:153 荒神箒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
返せし處は實に
頼母敷
(
たのもしき
)
心底
(
しんてい
)
なるが今の
咄
(
はな
)
しの
樣子
(
やうす
)
にては其大橋氏へ百兩の金が
紛失
(
ふんじつ
)
したと
言懸
(
いひがか
)
りし油屋の番頭こそ
不屆
(
ふとゞき
)
なる
奴
(
やつ
)
なれ浪人しても
帶刀
(
たいたう
)
する身が
盜賊
(
たうぞく
)
の
惡名
(
あくみやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
石川良右衞門は
苗字
(
めうじ
)
帶刀
(
たいたう
)
を許された大町人で、五十前後の立派な仁體、これは武家の出だといふことで、進退動作何んとなく節度に叶つて居ります。
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
最近
堀留
(
ほりどめ
)
の
穀物
(
こくもつ
)
問屋で、諸藩のお金御用も勤め
苗字
(
めうじ
)
帶刀
(
たいたう
)
まで許されて居る、大川屋孫三郎が、全然新しく建てて寄進することになり、材木まで用意して
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鈴川主水は、能役者とは言つても、
苗字
(
めうじ
)
帶刀
(
たいたう
)
を許され、將軍の御前にまで出られる、立派な士分でした。今は浪々の身であつても、町方の御用聞に、かれこれ言はせないだけの見識はあつたのです。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
帶
部首:⼱
11画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
“帶”で始まる語句
帶
帶劍
帶廣
帶中津日子
帶飾
帶紐
帶止
帶揚
帶代
帶地