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小壜
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こびん
ふりがな文庫
“
小壜
(
こびん
)” の例文
彼は傷ついた
鳩
(
はと
)
のごとく、ややもすると狭心症の発作に悩まされがちなので、常住ポケットにジキタリスの
小壜
(
こびん
)
を用意することを忘れなかった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
引出しが一つ一つ、ヒョコヒョコ脱け出して飛行機の操縦のようなことをすると、中に入っていた
洋紙
(
ようし
)
や薬品の
小壜
(
こびん
)
などが、花火のように空中に乱舞する。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
涼しい食物の
皿
(
さら
)
が五つ六つ並んで、腹の減った小初が
遠慮
(
えんりょ
)
なく箸を上げていると、貝原はビールの
小壜
(
こびん
)
を大事そうに飲んでいる。ぽつぽつ父親の
噂
(
うわさ
)
を始めた。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
少し
傷
(
いた
)
んだ床板と、
小壜
(
こびん
)
やチュウブや画筆なぞを載せた、窓下の荒削りなテエブルと、壁紙なしの壁にかかった、額縁のない習作とを、遠慮なく照らしていた。
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
今度は何の料理が来るかと待つ処へ料理は
来
(
きた
)
らで下女が
極
(
ご
)
く小さなコップと美麗なる
小壜
(
こびん
)
を持来りぬ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
彼は、ふとウィスキイの
小壜
(
こびん
)
がトランクの中にあることを思い出した。それを、飲ますことが、こうした重傷者に何う云う結果を及ぼすかは、ハッキリと
判
(
わか
)
らなかった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
西洋酒の一リットル入りばかりの
小壜
(
こびん
)
であります。
大菩薩峠:34 白雲の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と、竹見は、気が気でないが、相手の病院では、一向うごく
気配
(
けはい
)
がない。でも、最後の一軒で、ようやく
蛇毒
(
じゃどく
)
を消す
塗薬
(
ぬりぐすり
)
を
小壜
(
こびん
)
に入れてもらうことができた。
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
壜
漢検1級
部首:⼟
19画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父