小半日こはんにち)” の例文
目の下に、クルクルまわる山やとうげや町や村をいくつも見て、およそ小半日こはんにちも飛んだころ、やっと青々とした海辺うみべにおりた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お取調べを小半日こはんにち御猶予くだされ、お願いもうす品々をお差しいれくださらば、それによって犯人の見こみをつけ、この不祥事を、かならず未然にふせいでお眼にかけます。
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
けれど吾等われら勞力らうりよくつひ無益むえきとならで、やうやくことしまいたのは、かれこれ小半日こはんにちすぎてからあとことわづ三里さんりなみうへを、六時間ろくじかん以上いじやうとははなはおそ速力そくりよくではあるが、それでもわたくしほど辛苦つらかつた。
小半日こはんにち
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)