てい)” の例文
旧字:
今一度逢いていもんだと、親父が達者でいればわれが事は片時も心に忘れる気遣いのねえもんだから、親父にていしても誠におらア気の毒に思うだ、おらわれにくむじゃねえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それもこれも死んだ父様とっさま恩返おんげえしがしてえと思って居るんで、父様のお位牌へていし、鹽原の名前なめえを汚すめえと思って居りやんす、八歳やッつの時から貰われて来て育てられた恩は一通りでねえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母「チョッ、分らねえ奴だな、石原の親達へていしても此娘これがに何一つ着せる事ア出来ねえ、そんならと云ってうちに置けばくねえ、憎い親不孝なアあまの着物を見るのはいやだから、打棄うっちゃっちまえと云うだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)