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容體
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なりふり
飮ながら
偖々御亭主店先を
騷がせ氣の
毒千萬
某がしは
業より生れ付て
容體に一
向構はぬゆゑ是までも
兎角人に見下られ殊に見らるゝ如く大いなる
木太刀を二本さして
歩行けれども
夫を
聞て大いに驚き
色蒼然て
控へ居たり時に後藤半四郎は
今日呼出しに付先刻より
呼込あるを今や/\と
待兼たるゆゑ直樣浪人臺へ罷り
出一向
容體にも構はず控へたり
然れば久兵衞は半四郎を
人に
勝れしかど
容體もなく
缺茶碗に
澁茶を