家々うち/\)” の例文
その家々うち/\ふうで変りはありますが、敵娼あいかたの義理から外の女郎じょろうを仕舞わせるほど馬鹿々々しいものはありますまい。それぐらいならどぶの中へ打捨うっちゃる方が遥かましでしょう。
伯父をぢさんはとうさんたち引連ひきつれまして、日頃ひごろしたしくする近所きんじよ家々うち/\挨拶あいさつりました。大黒屋だいこくやれば小母をばさんたちうちそとまで見送みおくり、俵屋たはらやればおばあさんが見送みおくつてれました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)