実地じつち)” の例文
旧字:實地
人熊の穴におちいりて熊に助られしといふはなし諸書しよしよ散見さんけんすれども、其実地じつちをふみたる人のかたりしはめづらしければこゝにしるす。
などと無代たゞつたりなにかいたし誠にお品格ひんかくい事でござりました。これ円朝わたくしが全く実地じつちを見てきもつぶしたが、なんとなく可笑味をかしみがありましたから一せきのお話にまとめました。
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ところ当今たうこんではみな門弟等もんていらや、孫弟子共まごでしども面白おもしろをかしく種々いろ/\に、色取いろどりけてお話をいたしますから其方そのはうかへつてお面白おもしろい事でげすが、円朝わたくし申上まうしあげまするのはたゞ実地じつちに見ました事をかざりなく
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
なんでも歩かなければ実地じつちめませぬ。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)