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子家鴨
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こあひる
畑を
越え、
牧場を
越えて
走って
行くうち、あたりは
暴風雨になって
来て、
子家鴨の
力では、
凌いで
行けそうもない
様子になりました。
子家鴨はみんなが
連れだって、
空高くだんだんと
昇って
行くのを
一心に
見ているうち、
奇妙な
心持で
胸がいっぱいになってきました。
可哀そうな
子家鴨がどれだけびっくりしたか!
彼が
羽の
下に
頭を
隠そうとした
時、一
匹の
大きな、
怖ろしい
犬がすぐ
傍を
通りました。