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嬌笑
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きょうしょう
ふりがな文庫
“
嬌笑
(
きょうしょう
)” の例文
喧嘩渡世の看板に隠れ、知らずのお絃の
嬌笑
(
きょうしょう
)
と
胆
(
きも
)
ッ
玉
(
たま
)
を仲に、
巷
(
ちまた
)
の
雑踏
(
ざっとう
)
から
剣眼
(
けんがん
)
を光らせて、随時随所に十七人の生命を
狙
(
ねら
)
うことになった。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その信長の声のする所、外にはせんかんと庭園の
泉流
(
せんりゅう
)
がせせらぎ、向う側の幾坊の
棟
(
むね
)
からは、折々、明るい女性たちの
嬌笑
(
きょうしょう
)
が風に送られて来た。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
赤いくちびるの
嬌笑
(
きょうしょう
)
が大合唱となって、峰から峰へとこだまし、全世界が途方もない笑いのうず巻きに包まれていった。
影男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そういう
手工
(
しゅこう
)
にも姉は器用であった。あの鹿鳴館に貴婦人たちが集って、井上外交の華やかさを、その
繊手
(
せんしゅ
)
と
嬌笑
(
きょうしょう
)
とをもって飾った時代である。有名なのは夜会の舞踏であった。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
辻博奕
(
つじばくち
)
だの、
淫
(
みだ
)
らな女たちの
嬌笑
(
きょうしょう
)
だの、あかん坊の泣き声だの、
放下師
(
ほうかし
)
の
鼓
(
つづみ
)
だの、そのほか識別しがたい臭気と物音が、耳の穴へ混み入ってくる。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
或
(
あ
)
る時は、むせ返る酒場の
喧噪
(
けんそう
)
の中に、妖女は透き通るからだを酔いの桃色に染めて
嬌笑
(
きょうしょう
)
するであろう。
「悪霊物語」自作解説
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
框に足を掛けると、
愁
(
うれ
)
いを含んだ女の眼にあざやかな
嬌笑
(
きょうしょう
)
が流れた。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“嬌笑”の意味
《名詞》
女性の色っぽい笑い。
(出典:Wiktionary)
嬌
漢検1級
部首:⼥
15画
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
“嬌”で始まる語句
嬌態
嬌
嬌羞
嬌声
嬌瞋
嬌名
嬌艶
嬌然
嬌嗔
嬌娜