媒妁なかうど)” の例文
下げ今更一言の云譯いひわけもなければお早はこらへず進み出でイエ/\彼等は不義に相違さうゐなしと言へば大岡殿だまれ其方にはとはぬぞそれよりまづ其方たれ媒妁なかうどにて憑司の妻となりしぞと云れしかばおはやはグツとつまりヘイたれ媒妁なかうど
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
九助方へ遣せしは水呑村々役人共其方へ掛合てもらうけしと有が如何やと尋問らるゝに藤八ヘイ御意ぎよいの通り九助親類しんるゐ中周藏左次右衞門木祖きそ兵衞喜平次右衞門大八ぜん右衞門まご四郎八人の代として周藏喜平次の兩人媒妁なかうどとなり私しめひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大岡殿默止だまれなんぢには問ぬぞ其方は先名主惣左衞門が後家にありながら誰か媒妁なかうどにて九郎兵衞のつまにや成しやと申さるゝにおふかはシヤア/\としていへたれ媒酌人なかうどは御座なくと云に大岡殿大音だいおんにて大白痴たはけめ天有ば地あり乾坤けんこん和合陰陽いんやう合體がつたいして夫婦となる一夫一婦と雖も私しに結婚けつこんなすべからずしかるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)