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媒妁
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なかうど
下げ今更一言の
云譯もなければお早は
耐へず進み出でイエ/\彼等は不義に
相違なしと言へば大岡殿だまれ其方には
問ぬぞそれより
先其方
誰が
媒妁にて憑司の妻となりしぞと云れしかばお
早はグツと
差し
詰りヘイ
誰も
媒妁は
九助方へ遣せしは水呑村々役人共其方へ掛合て
貰ひ
請しと有が如何やと尋問らるゝに藤八ヘイ
御意の通り九助
親類中周藏左次右衞門
木祖兵衞喜平次
與右衞門大八
善右衞門
孫四郎八人の代として周藏喜平次の兩人
媒妁となり私し
姪を
大岡殿
默止汝には問ぬぞ其方は先名主惣左衞門が後家にあり
乍ら誰か
媒妁にて九郎兵衞の
妻にや成しやと申さるゝにお
深はシヤア/\として
否誰も
媒酌人は御座なくと云に大岡殿
大音にて大
白痴め天有ば地あり
乾坤和合
陰陽合體して夫婦となる一夫一婦と雖も私しに
結婚なすべからず
然るを