ばゞア)” の例文
いや/\ばゞアに碌に手当もせんが、今日は少し迷惑だろうが、少しの間座敷を貸してくれ、弁当は持参してまいったから、決して心配を
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
中には連れてこうと云う人もありますが、私があるからく訳にもきません、私もきたいと云うと、ばゞアが一緒じゃア困ると仰しゃる
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と是からおまんまを喫べさせて帰しました。さて秋月喜一郎は翌日野掛のがけ姿なりになり、弁当を持たせ、家来を一人召連れてばゞアの宅を尋ねてまいりました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
致して居りました処でまア詰らん事の災難で……全く其のお筆と云う者が桂庵のばゞアの巾着をった訳では有りません
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
清「そんなら一緒に参りましょう、とんでもねえ話だが、此処こゝばゞアがお前さんに金を拾円上げましたかえ」
それに美代ちゃんは旦那に御贔屓になったんですから………分らねえ奴は有松屋のばゞアさ、何だかぐず/\云いやがって、いやならしやアがれとも云わないが………それとちがい是は大丈夫だ
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
婆「賄いのばゞアで、あんた方のお世話アするからお頼み申しやんす」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
秋「此処こゝかの、……ばゞア在宅うちか、此処かの、婆はいないか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
主「ばゞアや、御挨拶はあとにしろ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)