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妙齢
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みょうれい
ふりがな文庫
“
妙齢
(
みょうれい
)” の例文
旧字:
妙齡
これがR事件の最初の
一頁
(
ページ
)
なのであるが、それは白昼華やかな銀座街の
鋪道
(
ほどう
)
の上で起った
妙齢
(
みょうれい
)
の婦人の怪死事件から始まる。
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
妙齢
(
みょうれい
)
になってしかも人並みすぐれて美しい娘を父親が人前でおさるおさると呼び立てた、というのである。その結果がどうなったかは忘れてしまった。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「ははあ、又腫れましたな。これでは多少痛みましょう。扁桃腺炎ばかりでなく、俗にいうお
多福風
(
たふくかぜ
)
です。
妙齢
(
みょうれい
)
の婦人としてはお気の毒なお顔になりました」
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
食う時はさもしそうに見え気の毒な感じを
催
(
もよお
)
すものであるまして
妙齢
(
みょうれい
)
の美女の盲人においてをや春琴はそれを知ってか知らずか佐助以外の者に飲食の態を見られるのを
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
夜も日も泣きはれた眼をしていて、笑いざかりの
妙齢
(
みょうれい
)
を、笑顔一つ見せなかったものだが、いつか城中の人々にも
馴
(
な
)
つき、秀吉のらいらくな調子にもアヤされ、三人の姫はみな、秀吉を
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
妙齢
(
みょうれい
)
の婦女子の
懺悔
(
ざんげ
)
を聴き病気見舞と称する
慰撫
(
いぶ
)
をこころみて、心中ひそかに怪しげなる情念に酔いしれるのを喜んだ。
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この分で進むと今にネクタイぐらいに縮まってしまうかも知れない。游泳の伝授にかこつけて斯ういう理解のある
妙齢
(
みょうれい
)
の女性をキャッ/\と言わせること——それは夏場情調の一つである。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
誰でも経験することであるが、人通りのない暗い夜路などを行く時、たま/\美しい
妙齢
(
みょうれい
)
の女の一人歩きをしているのに出遇うと、男の人に出遇ったよりも却って無気味な恐怖に襲われる。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ひとりの
姪
(
めい
)
を娘として育てて来たのが、ようやく
妙齢
(
みょうれい
)
となったので
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
防空監視員と云っても、完全な男子は出征して国内には居なかったので、四十過ぎの中老組か、二十歳以下の少年か、さもなければ、血気盛んなる
妙齢
(
みょうれい
)
の婦人達であった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
妙齢
(
みょうれい
)
の
淑女
(
しゅくじょ
)
がまさか座敷へ腹這いになって豆を拾う
次第
(
わけ
)
にも行くまい。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
その敵国人というのは実は
妙齢
(
みょうれい
)
の婦人であって、多分御察しのとおり此の恐ろしい団体に加わっている人の妻君である。彼女は夫について
到頭
(
とうとう
)
こんなところに来てしまった。
壊れたバリコン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
妙
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
齢
常用漢字
中学
部首:⿒
17画
“妙”で始まる語句
妙
妙諦
妙子
妙見
妙義
妙齡
妙薬
妙音
妙高
妙案