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妙諦
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みょうてい
ふりがな文庫
“
妙諦
(
みょうてい
)” の例文
と、いかなぞん気ものでも
吃驚
(
びっくり
)
して立止まるか静かにあるくかする。一挙両得、叱らずに叱られずにすむ
妙諦
(
みょうてい
)
である。
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「だから貴様はすでに死んだ。おれに斬り殺されたのだ。そこに立っておるのは貴様の亡者だよ。あはははは、戦わずして勝敗を知る。
剣禅
(
けんぜん
)
一
致
(
ち
)
の
妙諦
(
みょうてい
)
だな」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
戦略の
妙諦
(
みょうてい
)
、用兵のおもしろさ、勝ち難きを勝ち、成らざるを成す、すべてこういう場合にあります。人間生涯の貧苦、逆境、不時の難に当っても、道理は同じものでしょう。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人間は、ついに自分にその
妙諦
(
みょうてい
)
を教えてはくれませんでした。それさえわかったら、自分は、人間をこんなに恐怖し、また、必死のサーヴィスなどしなくて、すんだのでしょう。
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
同じ三月堂の塑造日光
月光
(
がっこう
)
の両
菩薩
(
ぼさつ
)
像もその傾向を推し進めたものであり、更に戒壇院の四天王像になると聡明な頭脳と余裕ある手腕とによる悠揚せまらぬ写実の
妙諦
(
みょうてい
)
に徹底している。
美の日本的源泉
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
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しかしこんな急な雪渓を上るには、脚上体なく脚下雪なしの
妙諦
(
みょうてい
)
に到らないとカンジキなしでは心細い、それを草鞋の
儘
(
まま
)
で登った南日君は、
確
(
たしか
)
にこの妙諦を会得した者というてよかろう。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
写生の
妙諦
(
みょうてい
)
はそこにあるので、この結論は大体間違の無いつもりである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
島田虎之助は剣禅一致の
妙諦
(
みょうてい
)
に参じ得た人です。もと
豊前
(
ぶぜん
)
中津の人。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
仏の道に行き、哲学を求め、いままた聖書に
探
(
たず
)
ねるものはなにか——やがて
妙諦
(
みょうてい
)
を得て、一切を公平に、偽りなく自叙伝に書かれたら、こんなものは
入
(
い
)
らなくなる小記だ。
柳原燁子(白蓮)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“妙諦”の意味
《名詞》
妙諦(みょうてい、みょうたい)
卓越した、極まった真理のこと。
(出典:Wiktionary)
妙
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
諦
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
“妙”で始まる語句
妙
妙齢
妙子
妙見
妙義
妙齡
妙薬
妙音
妙高
妙案