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妓女
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ぎじょ
ふりがな文庫
“
妓女
(
ぎじょ
)” の例文
当時、京都には、妓王、
妓女
(
ぎじょ
)
と呼ばれる、
白拍子
(
しらびょうし
)
の、ひときわ衆に抜きん出た姉妹があった。その母も
刀自
(
とじ
)
と呼ばれ、昔、白拍子であった。
現代語訳 平家物語:01 第一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
面白いことにはその歌の半数以上が、
嶺
(
みね
)
を隔てた
長久保
(
ながくぼ
)
の
新町
(
しんまち
)
あたりで、
妓女
(
ぎじょ
)
の歌っていた
都々逸
(
どどいつ
)
の文句であった。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
今でも
西蔵
(
チベット
)
その他の未開国には一婦多夫と女の家長権とが古代の
俤
(
おもかげ
)
を
遺
(
のこ
)
している。文明国においても
娼婦
(
しょうふ
)
や
妓女
(
ぎじょ
)
のたぐいは一種の公認せられた一婦多夫である。
私の貞操観
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
盃
(
さかずき
)
持つ
妓女
(
ぎじょ
)
が
繊手
(
せんしゅ
)
は女学生が体操仕込の腕力なければ、
朝夕
(
あさゆう
)
の掃除に主人が
愛玩
(
あいがん
)
の
什器
(
じゅうき
)
を
損
(
そこな
)
はず、
縁先
(
えんさき
)
の盆栽も
裾袂
(
すそたもと
)
に枝
引折
(
ひきお
)
らるる
虞
(
おそれ
)
なかりき。世の中
一度
(
いちど
)
に二つよき事はなし。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
そのうちでも
妓女
(
ぎじょ
)
に対しては一糸を着けざる
赤裸
(
あかはだか
)
にして、その
身体
(
からだ
)
じゅうを容赦なく打ち据えるばかりか、顔の美しい者ほどその刑罰を重くして、その髪の毛をくりくり坊主に
剃
(
そ
)
り落すこともあり
中国怪奇小説集:16 子不語(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
「
妓女
(
ぎじょ
)
ではありません」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人のいやがる小説家と世の卑しむ
妓女
(
ぎじょ
)
との
野合
(
やごう
)
、事々しく通知致されなば親類の奥様や御嬢様方かへつて御迷惑なるべしと察したればなり。然れども世は情知らぬ人のみにはあらず。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
長崎に
泊
(
はく
)
して
妓女
(
ぎじょ
)
に親しみ、この事を小説につづりて文名を世界に
馳
(
は
)
せしめき。もしロッチをして日本帝国の軍人たらしめんか風紀問題は忽ち彼をして軍職を去らしむるに終りしならん。
矢立のちび筆
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“妓女”の意味
《名詞》
妓女(きじょ 別表記:伎女)
芸妓、遊び女。
(出典:Wiktionary)
“妓女”の解説
妓女(ぎじょ)は、中国における遊女もしくは芸妓のこと。娼妓、娼女という呼称もある。歌や舞、数々の技芸で人々を喜ばせ、時には宴席の接待を取り持つこともあった。娼婦を指すこともある。
(出典:Wikipedia)
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“妓女”で始まる語句
妓女蘇三