如來樣によらいさま)” の例文
新字:如来様
さてもかぬとてれほどの役廻やくまはりあるべきや、浮世うきよつとめめを一巡いちじゆんをはりて、さてもなほかヽるべき怠惰のらにてもあらば、如來樣によらいさま出迎でむかひまで此口このくちつるしてもかれず
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いかに息災そくさいでもすでに五十九、あけて六十にならうといふのが、うちでこそはくる/\𢌞まはれ、近頃ちかごろ遠路とほみちえうもなく、父親ちゝおやほんる、炬燵こたつはし拜借はいしやくし、母親はゝおや看經かんきんするうしろから、如來樣によらいさまをが身分みぶん
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)