奇工きこう)” の例文
各々おの/\してその術を人に伝へざるに、おなじ時おなじ村つゞきにておなじ火浣布の奇工きこうたるも一奇事なり、是文政四五年の間の事なりき。
各々おの/\してその術を人に伝へざるに、おなじ時おなじ村つゞきにておなじ火浣布の奇工きこうたるも一奇事なり、是文政四五年の間の事なりき。
おもふに此山なかばより上は岩をほねとしてにくつちうす地脉ちみやく気をつうじて破隙われめをなすにや、天地妙々の奇工きこう思量はかりしるべからず。
宝暦年中平賀鳩渓きうけい(源内)火浣布をはじめてせいし、火浣布考くわくわんふかうあらはし、和漢の古書を引、本朝未曾有みそう奇工きこうほこれり。ぼつしてのち其術そのじゆつつたはらず、好事家かうづか憾事かんじとす。
宝暦年中平賀鳩渓きうけい(源内)火浣布をはじめてせいし、火浣布考くわくわんふかうあらはし、和漢の古書を引、本朝未曾有みそう奇工きこうほこれり。ぼつしてのち其術そのじゆつつたはらず、好事家かうづか憾事かんじとす。
そのさま人ありて行儀ぎやうぎよくつみあげたるごとく寸分のゆがみなし、天然てんねん奇工きこう奇々妙々不可思議ふかしぎなり。