天翔あまがけ)” の例文
キリストを信じて私どものたましいは罪の縄目から解放せられ、天翔あまがけるような喜びと力をもちますが、体はもとのままの体なんです。
キリスト教入門 (新字新仮名) / 矢内原忠雄(著)
圖の下の端なる死人の起つあたり、ふなよそひせる羅刹らせつの罪あるものをき去るあたりは、早や暗黒裡に沒せるに、基督とその周匝めぐりなる天翔あまがける靈とは猶金色に照されたり。
我はかく衆を超えて鷲の如く天翔あまがける歌聖の、うるはしき一族のあつまれるを見たり 九四—九六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
魂の壮観!(夢幻的になる)霊はいま高く高く天翔あまがけって、人間界の限りを越えようとしている。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
ここに八尋白智鳥しろちどりになりて、天翔あまがけりて、濱に向きて飛びいでます。ここにその后たち御子たち、その小竹しの苅杙かりばねに、足切り破るれども、その痛みをも忘れて、哭きつつ追ひいでましき。
雷とどろき裂くるすなはち天翔あまがけるアクロン號はほろびたりけり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
(ほの暗き淵!)の上にぞわがたま天翔あまがけりとどまる
(赫く神母天翔あまがけり来る。)
天翔あまがけ鞍馬くらま使者ししゃ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雷とどろき裂くるすなはち天翔あまがけるアクロン号はほろびたりけり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ゆるやかに天翔あまがけよ。