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大空
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たいくう
ふりがな文庫
“
大空
(
たいくう
)” の例文
無限上に徹する
大空
(
たいくう
)
を鋳固めて、打てば音ある五尺の
裏
(
うち
)
に
圧
(
お
)
し集めたるを——シャロットの女は夜ごと日ごとに見る。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
太陽を
懸
(
か
)
ける為にあるのである。太陽は何の為にあるか。我々蛙の背中を乾かす為にあるのである。従つて、全
大空
(
たいくう
)
は我々蛙の為にあるのではないか。
蛙
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
と
私
(
わたくし
)
とは、
帽
(
ぼう
)
を
脱
(
だつ
)
して
下方
(
した
)
を
瞻
(
なが
)
めたが、
風
(
かぜ
)
は
南
(
みなみ
)
から
北
(
きた
)
へと、
吾
(
わ
)
が
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
は、三千
數
(
すう
)
百
尺
(
しやく
)
の
大空
(
たいくう
)
を、
次第
(
しだい
)
/\に
大陸
(
たいりく
)
の
方
(
ほう
)
へと、やがて、
住
(
す
)
み
馴
(
な
)
れし
朝日島
(
あさひじま
)
も
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
なお
進
(
すすみ
)
て、天文地質の論を聞けば、
大空
(
たいくう
)
の
茫々
(
ぼうぼう
)
、
日月
(
じつげつ
)
星辰の運転に定則あるを知るべし。地皮の層々、幾千万年の天工に成りて、その物質の位置に順序の
紊
(
みだ
)
れざるを知るべし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
元来吾輩の考によると
大空
(
たいくう
)
は万物を
覆
(
おお
)
うため大地は万物を
載
(
の
)
せるために出来ている——いかに
執拗
(
しつよう
)
な議論を好む人間でもこの事実を否定する訳には行くまい。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
“大空”で始まる語句
大空中
大空昇
大空濠
大空艇
大空裏
大空軍
大空大地
大空中乱舞