トップ
>
大塚
>
おおつか
ふりがな文庫
“
大塚
(
おおつか
)” の例文
この
老婆
(
ろうば
)
は以前は
大塚
(
おおつか
)
の
坂下町辺
(
さかしたまちへん
)
、その前は
根岸
(
ねぎし
)
、または
高輪
(
たかなわ
)
あたりで、度々
私娼媒介
(
ししょうばいかい
)
の
廉
(
かど
)
で検挙せられたこの仲間の
古狸
(
ふるだぬき
)
である。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
かねやすまでを江戸のうちと言った時代、
巣鴨
(
すがも
)
や
大塚
(
おおつか
)
はそれからまた一里も先の田舎で、田も畑も、武蔵野のままの木立も
藪
(
やぶ
)
もあった頃のことです。
銭形平次捕物控:009 人肌地蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
本町
(
ほんまち
)
の
大塚
(
おおつか
)
さん、
鴇窪
(
ときくぼ
)
の
井出
(
いで
)
さん、その他の娘たちとともに、
荒町
(
あらまち
)
からかよっていたのが小山喜代野さんでした。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
僕は
高橋信造
(
たかはししんぞう
)
という姓名ですが、高橋の姓は養家のを
冒
(
おか
)
したので、僕の元の姓は
大塚
(
おおつか
)
というです。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
実に伯父さまは一通りならざる
智者
(
ちしゃ
)
だから、
私
(
わたくし
)
は本当に怖いよ、私も
放蕩
(
ほうとう
)
を働き、
大塚
(
おおつか
)
の親類へ預けられていたのを、
当家
(
こちら
)
の伯父さんのお
蔭
(
かげ
)
で
家
(
うち
)
へ帰れるように成った
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
葉子はこうしたさびしさに促されて、
乳母
(
うば
)
の家を尋ねたり、突然
大塚
(
おおつか
)
の内田にあいに行ったりして見るが、そこを出て来る時にはただ
一入
(
ひとしお
)
の心のむなしさが残るばかりだった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
君は高円寺一丁目の文士
青地大六
(
あおちだいろく
)
さんでしょ? ふん、ふん、そんなら焼死体は、君の家主の好意で三丁目の
大塚
(
おおつか
)
外科病院に収容して有るから、早やく行って始末をして来給え
陳情書
(新字新仮名)
/
西尾正
(著)
電話が自働式に変わると同時に所属局が「
小石川
(
こいしかわ
)
」から「
大塚
(
おおつか
)
」に移り、さらにまた番号がもとより三〇〇〇だけ数を増した。なんだか自分のうちが遠い所へ持って行かれたような気がする。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
江戸は『八犬伝』の中心舞台で、
信乃
(
しの
)
が生れ
額蔵
(
がくぞう
)
が育った
大塚
(
おおつか
)
を外にしても
神田
(
かんだ
)
とか
湯嶋
(
ゆしま
)
とか
本郷
(
ほんごう
)
とかいう地名は出るが「江戸」という地名は見えない。江戸城を匂わせるような城も見えない。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「
本郷区
(
ほんごうく
)
富坂町
(
とみざかちょう
)
、太田てつ。
大塚
(
おおつか
)
辻町
(
つじまち
)
宮原こう。
赤坂区
(
あかさかく
)
氷川町
(
ひかわまち
)
吉岡つゆ……。」
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
塚
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“大塚”で始まる語句
大塚楠緒子
大塚村
大塚保治
大塚匠作
大塚楠緒
大塚窪町
大塚蟇六
大塚本伝寺