多數おほく)” の例文
新字:多数
一人の知らるべき事は百人に、百人に知らるべき事は萬人の目の前に顯はして、不出來も失敗しつぱいも功名も手柄も、對手あいて多數おほくに取りて晴れの塲所にて爲すぞよき、衆人ひとの讀むべき書物ほんをよみ
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
毎年まいねんのやうに新奇しんきなる潜行艇せんかうてい發明はつめいしたと誇大こだい吹聽ふいちやうするものゝ、その多數おほくは、「みづバラスト」とか、横舵わうだ縱舵じゆうだ改良かいりようとか、其他そのほか排氣啣筒はいきぽんぷや、浮沈機等ふちんきとう尠少いさゝかばかりの改良かいりようくわへたのみで
かれいますで其身そのみ死期しきせまつたのをつて、イワン、デミトリチや、ミハイル、アウエリヤヌヰチや、また多數おほくひと靈魂不死れいこんふししんじてゐるのをおもし、那樣事そんなことつたらばとかんがへたが
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)