夏侯淵かこうえん)” の例文
彼が馬をすすめると、右翼の夏侯淵かこうえん、左翼の曹仁は、共に早鉦はやがねを打ち鼓を鳴らして、その威風にさらに気勢を加えた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その手の敵、夏侯淵かこうえん、曹洪など、面もふらず戦ったが、全体的には西涼軍の士気強く、ひた押しに圧され、乱軍中、許褚きょちょひじへ二本の矢をうけた程だった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏侯淵かこうえんとは余りにも似ない貴族らしさを多分に持った彼とその幕下は、逃げ崩れてゆく姿まで絢爛けんらんだった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ていよく陣中にもてなさせておいて、曹洪そうこうを留守中の大将にさだめ、賈詡かく荀攸じゅんゆうを助けに添え、夏侯淵かこうえん夏侯惇かこうじゅん曹仁そうじん李典りてんなどもあとの守りに残して行った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸人これを見れば夏侯淵かこうえんであった。馬を走らすこと雷光の如く、首をかえして、後ろ矢を射た。しかもその矢は三人が射立てた矢の真ん中をぴったり射あてた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏侯惇かこうじゅん夏侯淵かこうえん曹仁そうじん曹洪そうこうなど直臣じきしん中の直臣は、それぞれ将軍にのぼり、楽進がくしん李典りてん徐晃じょこうなどの勇将はみな校尉に叙せられ、許褚きょちょ典韋てんい都尉といに挙げられた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——自分らは沛国譙郡はいこくしょうぐんの人、夏侯惇かこうじゅん夏侯淵かこうえんという兄弟の者ですが、手兵三千をつれてきました」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城の大将は韋康いこうという者だった。韋康は、長安の夏侯淵かこうえんへ使いをとばし、その援軍を待っていたが
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「漢中の守りは、張郃ちょうこう夏侯淵かこうえんの両名で事足りなん。われは南下して、直ちに呉の濡須じゅしゅにいたらん」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それっ——と曹操の大軍は、いちどに東の関門から城中へなだれ入ったが、用心深い夏侯淵かこうえん
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孔明に問われると、もとより宮中育ちで、父夏侯淵かこうえんとは似ても似つかぬ夏侯楙は、涙をたれて
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ゆうべから主君曹操の行方をさがし歩いていた夏侯惇かこうじゅん夏侯淵かこうえんの二将の旗下はたもとたちだった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「味方の輸送部隊にあった龔都きょうとも惜しいかな、雄敵夏侯淵かこうえんのために、討死をとげました」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その重囲を、一角から斬りくずして、彼の身を救って出たのは、彼の弟夏侯淵かこうえんであった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところへ、一方の血路を斬りひらいて、彼の臣、夏侯淵かこうえんは主を求めて馳けつけてきた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
反対の右側へは、すべて白旗びゃっきを植え並べていた。その手の大将は夏侯淵かこうえん
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われわれを追いかけてきたのは夏侯惇かこうじゅん夏侯淵かこうえんの一部隊にすぎません。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操の本軍が済北さいほくに到着すると、先鋒の夏侯淵かこうえんは片眼の兄を連れて
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これなん長安の夏侯淵かこうえんであって
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おお、夏侯淵かこうえんの子なるか」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「第五にあるは、夏侯淵かこうえん
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)