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塵除
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ちりよけ
ふりがな文庫
“
塵除
(
ちりよけ
)” の例文
亞麻色
(
あまいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
華車
(
きやしや
)
な
撫肩
(
なでがた
)
にひつかけた
格魯謨色
(
クロオムいろ
)
の輕い
塵除
(
ちりよけ
)
のやうな
亞麻色
(
あまいろ
)
の
牡
(
を
)
よりも強い
牝
(
め
)
と見える、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
疑がえば
己
(
おのれ
)
にさえ
欺
(
あざ
)
むかれる。まして己以外の人間の、利害の
衢
(
ちまた
)
に、損失の
塵除
(
ちりよけ
)
と
被
(
かぶ
)
る、
面
(
つら
)
の厚さは、容易には
度
(
はか
)
られぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
急
(
いそい
)
で御頼申升よ御藥取に𢌞らねばとかけ行に、女房も無言で
塵除
(
ちりよけ
)
はづして金紋の車念入に拂、あづかりの前掛てうちん
取揃
(
とりそろ
)
えれば亭主の仕度も出來ぬ
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
自分は
靴足袋
(
くつたび
)
の裏に
湿気
(
しめりけ
)
を感じて起き上ると、足の方に当る窓が
塵除
(
ちりよけ
)
の
紗
(
しゃ
)
で張ってあった。自分はいそいで窓を
閉
(
た
)
て換えた。ほかの人のはどうかと思って、聞いて見たが、答がなかった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
塵
漢検準1級
部首:⼟
14画
除
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
“塵”で始まる語句
塵
塵埃
塵芥
塵塚
塵紙
塵取
塵溜
塵芥箱
塵界
塵箱